「入社書類をもう提出してしまった。でも、やっぱり内定辞退したい」
内定を承諾したあと、入社日が近づいてから気持ちが変わることがあります。
すでに誓約書を提出した。
制服のサイズも伝えた。
会社から書類や備品も受け取った。
研修や入社準備の案内も届いている。
ここまで進んでいると、
「今さら辞退なんてできないのでは?」
「会社に迷惑をかけてしまう」
「採用担当者に怒られるかもしれない」
と不安になり、辞退したい気持ちは決まっているのに企業へ連絡できなくなることがあります。
ただし、「入社書類を提出した=すべてのケースで同じ法的扱いになる」と一律に考えることはできません。
まずは、自分が何を提出し、企業とどのようなやり取りをしてきたのかを整理することが大切です。
1.入社書類提出後でも「辞退したい」と思うことはある
内定を承諾した時点では、
「この会社で働こう」
と思っていても、その後に気持ちが変わることはあります。
入社について改めて考えた結果、自分には合わないと感じることもあれば、仕事内容や勤務条件について不安になる場合もあります。
特に入社書類まで提出すると、
「会社がここまで準備してくれたのだから、もう断ってはいけない」
という罪悪感を抱きやすくなります。
しかし、罪悪感と、採用内定や労働契約の法的な扱いは分けて考える必要があります。
「申し訳ないから」という気持ちだけで判断するのではなく、まず現在の状況を整理しましょう。
2.採用内定の法的扱いは一律ではない
ここは特に注意が必要です。
厚生労働省は、採用内定の法的性格は事案によって異なると案内しています。
一方で、採用内定通知のほかに労働契約締結のための特段の意思表示が予定されていないケースでは、採用内定によって「始期付解約権留保付労働契約」が成立したと認められることが多いと説明しています。
また、最高裁判所の「大日本印刷事件」(最高裁第二小法廷・昭和54年7月20日判決)について、厚生労働省資料では、採用内定の実態は多様であるため、その法的性質を一義的に判断することは困難であり、具体的な事実関係に即して判断する必要があるという考え方が示されています。
同事件では、採用内定通知のほかに労働契約締結のための特段の意思表示が予定されていなかったなどの事情のもと、採用内定通知と誓約書の提出などによって、解約権を留保した労働契約が成立したと判断されています。
つまり、
「内定承諾したから絶対に辞退できない」
「入社書類を提出したから必ず問題なく辞退できる」
このどちらも、個別の事情を確認せず一律に断定するのは適切ではありません。
内定通知の内容、誓約書、企業とのやり取りなど、具体的な状況を確認する必要があります。
厚生労働省「採用の内定・内々定について」
3.内定辞退前に確認しておきたい5項目
入社準備が進んだあとに内定辞退を考えている場合は、企業へ連絡する前に状況を整理しておくと安心です。
① 提出した書類
内定承諾書、入社誓約書、雇用契約書など、企業へ何を提出したのか確認します。手元にコピーやデータが残っている場合は内容も確認しておきましょう。
② 入社予定日
入社予定日まであと何日あるのか確認します。連絡できないまま時間だけが過ぎている場合は、放置せず早めに対応方法を考えることが大切です。
③ 企業から受け取った物
制服、社員証、パソコン、携帯電話、研修資料など、すでに会社から受け取っているものがないか確認します。
受け取っているものがある場合は、返却方法についても確認が必要になる可能性があります。
④ 研修や説明会などの状況
入社前研修、説明会、健康診断など、入社に向けた手続きがどこまで進んでいるか整理します。
⑤ 企業とのこれまでのやり取り
メール、LINE、採用サイト上のメッセージなどが残っている場合は、これまでどのような内容について合意・連絡したのか確認しておきましょう。
4.企業への連絡を放置しない
内定辞退で意外と大きな壁になるのが、
「企業へ辞退を伝えること」
です。
辞退したい意思は決まっている。
それでも、
「理由を詳しく聞かれたらどうしよう」
「もう準備していると言われたらどうしよう」
「怒られるのではないか」
と考えてしまい、電話をかけられないことがあります。
しかし、連絡できないまま入社予定日が近づけば、不安も大きくなってしまいます。
怖くて電話できない場合でも、そのまま放置するのではなく、どのように企業へ意思を伝えるかを早めに考えることが大切です。
5.自分で電話することが難しい場合
「内定辞退したい。でも採用担当者へ電話するのがどうしても怖い」
これは珍しい悩みではありません。
スマートフォンを手に取って電話番号まで表示したのに、発信ボタンを押せない。
メールを書いても送信できない。
そんな状態になることもあります。
特に、
「ここまで入社準備をしてもらったのに……」
という罪悪感が強いほど、自分から連絡するハードルは高くなります。
だからこそ、
辞退するかどうかの問題と、企業へ連絡できるかどうかの問題を分けて考えてみてください。
辞退したい意思が決まっていても、自分で連絡することが難しい場合には、第三者への相談や連絡代行を検討する方法もあります。
6.DREAMの内定辞退代行
退職サポートDREAMでは、
「内定辞退する意思は決まっている。でも企業へ自分で連絡できない」
という方からのご相談を受け付けています。
企業への内定辞退の連絡を代わりに行います。
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「辞退したい。でも企業への連絡ができない」
一人で連絡できないまま入社日が近づいている場合は、DREAMへご相談ください。
7.よくある質問(FAQ)
Q.入社書類を提出した後でも内定辞退について相談できますか?
はい。DREAMでは、すでに入社書類を提出している方からのご相談も受け付けています。
ただし、採用内定の法的な扱いは個別の事情によって異なります。提出した書類や企業とのやり取りなどを確認したうえで状況を整理することが大切です。
Q.内定承諾書や誓約書を提出していたら絶対に辞退できませんか?
「提出したから絶対に辞退できない」と一律に断定することはできません。
厚生労働省が紹介する判例でも、採用内定の法的性質については具体的な事実関係に即して判断する必要があるとされています。
Q.会社に電話するのが怖いです。
DREAMでは、企業への内定辞退の連絡が難しい方からの相談を受け付けています。
「辞退する意思は決まっているけれど、自分では電話できない」という場合もご相談ください。
Q.制服や書類などをすでに受け取っています。
まず何を受け取っているのか整理しておきましょう。企業から返却を求められるものについては、返却方法などの確認が必要になる場合があります。
Q.入社日が近いのですが相談できますか?
相談自体は可能です。状況によって確認事項が異なるため、入社予定日や提出済みの書類など、現在の状況を整理してご相談ください。
入社書類を出した後だからこそ、まず状況を整理する
入社書類を提出した。
誓約書も出した。
制服の準備までしてもらった。
それでも、
「やっぱり入社したくない」
と思うことがあります。
そのときに「もう絶対に断れない」と自分だけで結論を出す必要はありません。
採用内定の法的な扱いは個別の事情によって異なるため、まず提出した書類や企業とのやり取り、入社予定日などを確認してください。
そして、
「辞退したい。でも企業への連絡ができない」
というところで止まっているなら、一人で抱え込まずDREAMへご相談ください。
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